
皆様、こんばんは。
静岡県の探偵事務所「総合探偵社スマイルエージェント静岡」の調査員Tです。
いつも当探偵ブログをお読みいただきありがとうございます。
今回は、競合他社からの転職者に怪しい動きがあったため調べたところ、前の勤務先とまだつながっていたことが判明した事例をご紹介いたします。
※ご依頼者様には、氏名などを公表しないことを条件として、記事にすることをご了承いただいております。
■人手不足に悩み、競合他社からの転職者を受け入れたが……
依頼者:静岡県菊川市 60代 会社役員 Sさん
最近はどの業界も人手不足で、人材の取り合いが過熱していますよね。Sさんが役員を務めるX社も同様で、慢性的な人手不足に悩まされていました。
「もう求人は年中出しっぱなしですよ。待遇も労働環境も、私の若い頃に比べて格段によくなっています。それでも人が集まらない。もちろん若手は育成していますが、一人前になるまで時間がかかる業界なので、即戦力になる転職者は大歓迎なんですよねえ」
そんなX社は、しばらく前にAという人材を中途採用で獲得しました。Aはつい最近まで、競合他社であるY社で働いていた人物で、言うまでもなく即戦力です。面接時の説明によると、仕事の方向性について上司と意見が合わず、転職を決断したとのこと。
本来、Aのような人物にいきなり重要な仕事を任せるのは好ましくありません。しかし、人手不足に喘いでいたX社では、短期間の研修を経てAを現場に投入しました。見込み通り、Aは大いに活躍してくれているのですが……。
■転職者は競合他社のスパイ? 調査で素行を調べてみることに
「最近になって、『何だかAが変な動きをしている』という意見が現場から上がってきたんです。よくわからないんだけど、何かコソコソ調べ物でもしているみたいだとね」
Sさんはすぐにピンと来ました。そして、懸念が現実のものになったとショックを受けました。実のところ、AはまだY社との関係が切れておらず、X社から情報を持ち出してY社に提供しているのではないか……つまり、AはY社から送り込まれてきたスパイなのではないかと疑ったのです。
しかし、Aが社内の端末から外部にデータを送信したような痕跡はありません。流石に証拠を残すほど間抜けではないということなのでしょう。
そこでSさんは、探偵にAの素行調査を依頼しようと決断しました。もしAがY社のスパイなのだとすれば、Y社の人間に接触する可能性があります。その頻度や内容によっては、Aを「疑わしい人物」として切れると考えたのです。
■予感が的中! 転職者は前の職場とまだつながっていた
Aが尻尾を出したのは、調査開始から1週間後のことでした。その日、Aは少し遠出をして、とある人物と接触したのですが、その相手というのがY社の人間だったのです。Aは何らかの資料を相手に渡しており、会話の内容からもAがスパイとして活動していることがうかがえました。
さらに別の日には、AがY社の拠点に入っていく様子も確認。それなりに長い時間社内にいたため、AがY社のスパイである可能性は、極めて濃厚になりました。
後日、Sさんが部下に命じてAの「事情聴取」をさせたところ、Aは「スパイ疑惑」を全面的に否認。しかし結局、自ら退職届を出してX社を去ったそうです。どのような情報が持ち出されたのかは、今でもわかっていません。
「おそらく人手不足に乗じてスパイを送り込んできたんでしょうね。こちら側にも落ち度があります。即戦力だからといって、誰でも彼でも雇わないようにしないといけない」
Sさんは厳しい表情で、このようにコメントなさいました。皆様も十分にお気をつけを!
■菊川市の社員素行調査・個人信用調査は、スマイルエージェント静岡へ!
人手不足の企業では、どうしても人材の採用基準を緩めたり、研修がおろそかになったりしがちです。結果的に問題のある人を採用してしまうどころか、今回の事例のように他社のスパイを招き入れてしまうこともあります。
特に同じ業種から中途採用した人物は、おかしな動きをしていないかチェックし、怪しいと感じたらすぐに対処しなければなりません。お困りの際は、スマイルエージェント静岡までお気軽にご相談ください。