素行調査ってどんなことを調べるの? 探偵が調査で見ているポイントを紹介

探偵の素行調査は、さまざまな場面で役立ちます。「配偶者の行動がおかしい」「離れて暮らす子供の様子が心配だ」「社員が真面目に仕事をしていない疑惑がある」「近隣住民が不審な動きをしている」……といった問題が生じている時は、素行調査が最も有効な解決策なのです。

 

しかし、「素行を調べるといっても、具体的に何を調べているの?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。そこで今回は、探偵が素行調査で何に着目しているのかを解説します。

 

■対象者の行動:「いつ」「どこで」「何を」しているのか

調査対象者が「いつ」「どこへ」行って「何を」しているのか調べるのは、素行調査の基本です。毎日尾行して行動ルートを記録するだけでも、その人物の素行の大部分を把握できます。最も注意が必要なのは、犯罪行為や社会的に批判される行為ですが、他にも見るべき点はたくさんあります。

 

たとえば、風俗・キャバクラやホストクラブ、パチンコ店に競馬場といった場所に入り浸っているようなら、常識的にみてあまり素行がいい人とはいえないでしょう。過度の飲酒や散財をしている場合も同様です。逆に、1日中公園でボーッとしていたり、家に引きこもって出てこなかったりするのは、別の意味で問題があります。

 

また、「嘘をついているかどうか」も重要なポイントです。周囲に「◯◯へ行く」と言って出かけたのに別の場所へ行ったのであれば、行き先自体に問題がないのだとしても疑問を持たなければなりません。

 

特に、営業活動に出かけた従業員が仕事をサボっていたり、子供が学校に行っていなかったりしたら、行き先がどこであろうと大きな問題です。素行調査では、こういった行動の内容を正確な時間とともに記録します。

 

■対象者の素性:一体「何者」なのか

行動と並んで重要な情報が対象者の素性、つまりその人が「何者なのか」です。詐欺などを目的とし、身分を偽って近づいてくる人は決して珍しくありません。職業や年齢、経歴、家族構成、さらには住所氏名すら嘘である場合もあります。そのまま関係を続ければ、いつか大きなトラブルに巻き込まれるでしょうから、早めに素性を調べることが大切です。

 

たとえ一切の素性が不明な人物でも、尾行さえできれば大抵の情報を明らかにできます。住所氏名や職業・勤務先などは、比較的容易に特定可能です。家がわかれば同居する家族も調べられますし、経歴や学歴も聞き込み調査で判明する場合があります。怪しい人物の調査はもちろんですが、「採用予定者の経歴を調べたい」「家族がどんな仕事をしているのか知りたい」といった場合にも有効です。

 

■対象者の人間性:「どんな」人なのか

素行調査では、対象者が「どんな」人なのか――すなわち性格や人間性がわかる場合もあります。これは行動パターンや素性からもある程度推測できるのですが、しっかりと観察すればより詳細に人物像を把握することが可能です。

 

最もわかりやすいのは他人への態度でしょう。暴力・暴言やパワハラ・セクハラ、他者への意地悪な振る舞いや差別的な言動などは大きな問題となります。他にも、タバコやゴミのポイ捨て、酒乱、煽り運転、人の列への割り込みなど、普段の言動にこそ本当の人間性が現れるものです。表面的な態度に騙されないよう、注意深く観察しなければなりません。

 

さらに、自宅・勤務先の周辺やよく行くお店などで聞き込み調査をすると、対象者が「周囲からどう思われているのか」がわかります。いかにも善良そうな人でも、実は性格が悪く周囲から嫌われているかもしれませんし、その逆もあるでしょう。過去の問題行動や隠された人間関係など、尾行だけでは見えてこない事実が発覚することもあります。もちろん、複数の証言を突き合わせるなどの「裏取り」が重要です。

 

■対象者の人間関係:「誰と」関わっているのか、会っているのか

対象者の人間関係もまた、素行調査の重要なポイントです。「誰と」関わりを持っているのかは、その人物の人間性や信頼性に直結します。悪質な例の1つが「パートナー以外に交際相手がいた」というもので、これに特化して調べるのが不倫・浮気調査だといえます。しかし、それ以外にも注目すべき点は少なくありません。

 

たとえば、取引先が反社会的勢力と関係を持っていた、などというのは論外です。従業員が競合他社の人間と親しくしているなら、機密情報を漏らしているかもしれません。子供が素行の悪い人たちと仲よくしていたり、逆にいじめられたりしていることが判明するケースもよくあります。最も重要なのは継続的な関係ですが、一度きりの接触も見逃さないことが大切です。

 

■対象者の経済状況:「いくら」稼いでいるのか

素行調査では、対象者の経済状況も調べることができます。といっても、探偵には対象者の保有する資産を直接調べる権限はありません。そこで、普段の行動からその人が「いくら」稼いでいるのか、「いくら」持っているのかを推測するという方法を取ります。

 

もし対象者が家賃の高いマンションに住んでいたり、買い物で多くのお金を使っていたり、明らかに給料がいいとわかる職業についていたりすれば、経済的に余裕がある可能性は高いでしょう。一方、慎ましやかな生活を送っているなら、経済状況に余裕がないと推測せざるをえません。消費者金融に出入りしているなら、借金を疑う必要があります。

 

そして、特に注意が必要なのが、明らかに分不相応なお金の使い方をしている場合です。「あの人の職業でなぜこんな贅沢ができるのか?」という疑問がある時は、違法な手段でお金を儲けていたり、後先を考えずに財産を使っていたりする可能性があります。「お金がないので借金返済を待って」と言いつつ遊び歩いているケースもあるので、十分に注意しましょう。

 

■素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

探偵の調査方法は尾行・張り込み・聞き込みの3種類に限られており、決して特別な権限を持っているわけではありません。それでも素行調査の効果は非常に大きく、対象者の素性・行動・人間性・交友関係など、多くのことを明らかにできます。周囲の人の様子に不審な点や心配な点がある時は、ぜひスマイルエージェント本部に素行調査をご依頼ください。