ストーカーの被害にあっている方は、魔の手から逃れるために引っ越しを選択することがあります。計画的に引っ越せば、ストーカーを振り切れるケースが多いのは確かです。ところが、郵便物の転送サービスを利用してGPSを送りつけられ、ストーカーに転居先を特定されてしまうという事件が発生しました。今回はこの事件を参考に、ストーカー対策の重要性について考えてみましょう。
【参考】
・https://www.sankei.com/article/20220808-VCHGD3PRUZJNFEG2LNH6XBLESI/
■女性にストーカー行為を行い、転居先まで突き止めた男が逮捕
2022年8月8日、神奈川県相模原市に住む会社員の男が、ストーカー規制法違反の疑いで逮捕されました。容疑の内容は、知人女性に対するストーカー行為です。容疑者と女性は4年前に知り合い、容疑者が一方的に恋愛感情を抱き、女性の自宅周辺に転居する・自宅周辺をうろつくといったストーカー行為を行っていました。
女性は2022年に入ってから別の場所に引っ越したのですが、容疑者は「ある方法」を使って女性の住所を特定。女性もストーカーが追いかけてきていることに気づき、警察に相談した結果、容疑者の逮捕に至ったのです。容疑者は「彼女のことが好きだった」と供述し、容疑を認めているといいます。
■容疑者は郵便物の自動転送サービスを悪用し、転居先にGPSを送りつけた
今回の事件において最も注目すべきポイントは、容疑者が女性の転居先を突き止めた方法です。容疑者が利用したのは、郵便物の自動転送サービス。これは郵便局に転居届を提出しておくと、旧住所あての郵便物等を1年間、新住所に無料で転送してくれるというものです。これ自体はとても便利なサービスで、利用経験のある方も多いでしょう。
ところが、容疑者はこのサービスを悪用しました。何と容疑者は、転居前に女性が捨てた巾着袋をゴミ捨て場で拾い、それにGPSを入れた上で元の住所に郵送したのです。その結果、GPS入りの郵便物が転居先に転送され、女性は居場所を突き止められてしまいました。ストーカーが自分から物的証拠を送ってきてくれたので、警察が逮捕しやすくなったという見方もできますが……。
なお、GPSを送りつける行為は「無承諾での位置情報の取得」であり、それ自体がストーカー規制法の規制対象となっています。ただし、規制対象となったのは2021年のストーカー規制法改正からで、神奈川県警で適用されたのは初めてとのことです。ストーカー規制の強化が効果を発揮した一例といえるでしょう。
■転居先の特定防止策は必須。証拠集めは探偵に依頼を!
実は今回の手口に限らず、郵便物の転送サービスを利用した転居先の特定は、昔からよく使われています。具体的な方法は伏せておきますが、少し考えればどなたでも思いつくはずです。居場所を特定されるのを防ぐためにも、郵便物の転送先を転居先以外に設定するなど、何らかの対策を打っておくべきでしょう。
そしてどのような手口であれ、ストーカーに転居先を特定されてしまった場合は、早めに警察を動かす必要があります。とはいえ、ストーカー行為の証拠が不足していると、警察はなかなか動いてくれません。自分の身を守るためにも探偵の調査を活用し、積極的に証拠を入手するのがおすすめです。
■ストーカーの正体特定や証拠の入手は、スマイルエージェント本部にお任せ!
ストーカー行為の手法は実にさまざまで、今回のように便利なサービスを悪用したものもあります。ストーカー規制法の改正によって警察も動きやすくなりましたが、それでも泣き寝入りしている人は少なくありません。引っ越し先まで追いかけてくるような悪質なストーカーには、毅然と対応することが大切です。証拠を集めたい時は、ぜひスマイルエージェント本部にご相談ください。